「無有」とは-------------------------------------------------------------
無農薬の酒米作りは無農薬の飯米を作っていた地元篤農家「家倉敬和」氏と、無農薬の酒米でより 自然な酒造りを考えていた冨田との出会いにより 2010 年に始まりました。 そうして出来た日本酒に、農薬を無くす事により、農家と酒蔵双方の想いの有る、新たな価値有るモノを 生む、そんな気持ちを込め「無有(むう)」と名付けました。 玉栄は熟成で伸びる酒質になると思います、秋にしっかりと旨味のあるお酒を楽しんで欲しいという想い から、無有に関しては通常品より長く1年半の熟成期間を取っております。
「無農薬米での米作り酒造り」------------------------------------------
栽培は随分手間暇はかかりますが、雑草に負けない苗作りや土壌環境など毎年試行錯誤をしながら挑戦し ております。余分なものは加えず、その土地を極力ストレートに表現したいと思っています。 仕込みは発酵がゆるやかで、無農薬独特の優しさと柔らかさに手応えを感じております。
2022 年 4BY 無有--------------------------------------------------------
ここ数年暑い夏が続いています。酒米の高温障害の話題がよく出ますが、2022 年も米の硬い年でした。 特に硬質米の玉栄は溶けにくく単調な味になりがちです。ただその中でも無農薬栽培米はやや柔らかく 穏やかになる傾向があります。極力水を掛け流し出来るようにするなど、水管理により気を使っているこ とや、無施肥で行うことによりタンパク含有量が減っていることなどが要因かと思います。
2024 年も変わらず暑いですが、作付け時期を2週間遅らせるなど出来る限りの対策をとっています。 とはいえ 9 月も十分暑いので、あとは気温の推移、台風の時期など天にゆだねるしかありません。
4BY の無有は、1年半の熟成を経て丸みを帯び、重すぎずに味乗りを感じていただける、良いバランス の熟成となっています。
ひやおろしが揃い始める季節となりますが、まずは 1 年半しっかり熟成させた 4BY の無有を 9 月に 発売させて頂き、これからの秋の味覚と共にお楽しみいただければと思います。
◎ 七本鎗「無農薬純米 無有(むう) 火入れ」
アルコール分・・15 度
麹米、掛米・・お米の家倉産無農薬栽培玉栄 60%精米 (長浜市小谷美濃山町産)
酵母・・協会 901 号酵母