クリーンでソフトな伊豆の水とフロアモルテッド(地面に敷きつめられ発芽させた)の大麦麦芽、そして世界のホップを組合わせて誕生したラガー。エールのようにリッチでフルボディ。まろやかで凛として、ゴクゴク飲めるラガー。無ろ過で自然発泡、まるで昔に戻ったようなラガーだ。
ラベルは語る
どこで醸造するか、ビールにとって”場所”は重要である。その土地の水、そして、地域社会の気風にいたるまで、”場所”はビールに個性をもたらす。ベアードビールがスタートしたのは、静岡県沼津市の魚市場の漁港地区。沼津ラガーのラベルには、ベアードビール発祥の地である、この漁港が描かれている。
ブライアンの醸造ノート
水は、ビールの生命。しかし、ビールの原材料の 90% 以上を占めているにもかかわらずラベルの原材料リストには一切明記されていない。歴史を紐解いいてみても、素晴らしいブルワリーのほとんどは、地元の水がビール造りに合っていたためだ。ベアードビールも、しかり。
地元の、豊富で素晴らしい水に恵まれている。沼津のブルワリーと修善寺のブルワリーのどちらも、軟水で不要なイオン成分の少ない水だから、醸造に使用するために最小限の処理だけで済むのだ。もっとも清らかで、おいしい水は、母なる自然から私たちに直に与えられるもので人類のテクノロジーによって改ざんされることのもっとも少ないものである。
地元である沼津の水は、私たちが醸造する全てのビールに共通する原材料のひとつ。そして、全てのベアードビールはソフトでまろやかな個性を持っている。その理由は、ソフトで清らかでおいしい地元の醸造用の水に由来していると私は信じている。
沼津ラガーは、この水の特質がもっとも顕著に表れたベアードの定番ビール。グラスに注いで、私が述べたことを一度味わっていただきたい。水が重要だということを
ブライアンのコメント
「ラガーという言葉から、ほとんどの人は、大規模な工場で造られる大量生産のビールを連想する。こういうビールは、軽くすっきりしていて爽やかだが、風味が豊かではない。ラガーは、しかし、それ以上のものとなりうるのだ…。沼津ラガーは、すっきりとして爽やかだが、同時に深い味わいと複雑さを持ち合わせている。」
原材料
水 クリーンな軟水 ( 地域の源泉水 )
麦芽 フロアモルテッド・ピルスナーとマリスオッター、サワー、キャラメル
非麦芽 ローストバーレィ
糖類 国産氷砂糖
ホップ 生ホップ ( ペレット、抽出物は不使用 )- 各種
酵母 ハウス酵母 ( ノースアメリカン・ラガー )
初期比重 12.2
最終比重 2.5
苦み (IBU) 28
色 (SRM) 7